これまでの道中を探れ! お遍路街道88箇所 徹底チェック
今回は通り過ぎるはずの道から見直したんだ。納得のいくまで確かめたくてね。

2003年5月9日
スライドショウ: [速い版] [遅い版]
まわった寺: 44番〜45番
泊まった場所: 44番大宝寺近くの民宿一里木

聞いた話では、全88寺を最短で巡るのに要した日数は27日。
たぶん山岳部出身の健脚男性。
しかし、彼はその記録を打ち破ろうとしている。
仮に彼の名を池田健一とする。
池田は手には金剛杖、頭には笠をかぶってはいるが、服装といえばマラソンそのもの。
そう池田こそが、伝説のマラソンお遍ラーなのだ。

僕が健一を見かけたのは今年5月。
雨を避けようと小田町のバス停で雨宿りをしていた時、健一はやってきた。
通常お遍路同士は会うと何かしら声をかけあう。
当然僕もそうしてきたしそうされてきたのだが、健一は違った。
まるで声を出す時間すら惜しむように目の前を通り過ぎていく。
しかし、一瞬健一は僕を見てニヤリと笑う。
その笑いには
「もちろん26日だよ」
と聞いてもない事を意味しているようだった。
そこで、僕は睡魔に襲われた。いかんいかん3カ月の猶予では足りないかもしれない。
では恒例の季語のない一句、

「せいでしょう 寝てるんだから 会議中」

いたいた、いたんだよ、まじで。
残念ながら画像、映像の類はない。
乞食遍路もすごかった、幸月もすごかった、でも一番だよ、こいつが。

本日はわけあって民宿に素泊り。
洗濯して、風呂入って2200円。
たまにはいいじゃん。
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